股関節を曲げたときに股関節や腰が「コキコキ」鳴るのは、弾発股という症状かもしれません。
痛みがないことがほとんどですが、放っておくと股関節に痛みが出たり腰痛の原因になったりします。
この記事では、弾発股の原因と改善方法についてまとめてみます。
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弾発股について
弾発股(スナッピングヒップ症候群)とは、歩行や股関節を曲げたときに音が鳴ったり違和感を感じたりする症状です。
初期症状は、股関節を深く曲げるなど関節を大きく動かすと、股関節や腰にクリック音が生じます。
初期には痛みがないので放置する場合が多いですが、悪化すると痛みが出現し、日常生活にも支障をきたします。
また硬い股関節は、腰痛や坐骨神経痛を引き起こす原因にもなるので、早めに改善することをおすすめします。
弾発股の原因
- 過度な運動
- 加齢や運動不足による筋力低下
- 骨盤・股関節の外傷による影響
弾発股の分類
弾発股は、原因となる筋肉によって外側型と内側型の2種類に分けられます。
外側型
外側型は、大腿筋膜張筋が大腿骨の大転子いう部分に引っかかることで、股関節の外側に「ゴリ」「ポキポキ」といったクリック音が起こります。
内側型
内側型は、腸骨筋や大腰筋が大腿骨の大腿骨頭という部分に引っかかることで、股関節の内側や腰に「コキコキ」「ポキポキ」といったクリック音が起こります。
自宅でできるリハビリ
股関節内転筋の筋トレ
大腿筋膜張筋の拮抗筋になる股関節内転筋群を鍛えることで、大腿筋膜張筋の緊張を緩和します。
- 横向きに寝て上側の膝・股関節を90°に曲げる
- 下側の足を床から持ち上げて20秒キープ
- 反対の足も同じように行う
腸腰筋のストレッチ
- 横向きに寝て上側の足の膝を曲げ足首を持つ
- できるだけ股関節の付け根を伸ばして20秒キープ
- 反対の足も同じように行う
大殿筋の筋トレ
腸腰筋の拮抗筋になる大殿筋を鍛えることで、腸腰筋の短縮を防ぎます。
- 壁に手をつき、片足を後ろに伸ばす
- 片足を後ろに伸ばした状態で10秒キープ
- 反対の足も同じように行う
まとめ
弾発股の原因と改善方法についてまとめてみました。
身体の違和感は、できれば痛みが出る前に解決することをおすすめします。
股関節の症状やリハビリについてもっと詳しく知りたい方のためにおすすめの書籍を紹介しておきます。
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