物忘れが増えたら要注意|軽度認知障害(MCI)のセルフチェックと生活リハビリ
「最近物忘れが増えた気がする」
「同じことを何度も確認してしまう」
このような変化に気づくことはありませんか?
それは加齢による変化だけでなく、軽度認知障害(MCI)のサインかもしれません。
今回は、早期発見のためのセルフチェックと認知機能を保つための生活リハビリについてまとめました。
軽度認知障害(MCI)とは
軽度認知障害(MCI)は、認知症の一歩手前の状態です。
- 物忘れなどの軽い認知機能の低下がある
- しかし日常生活は自立して送れる
ここが認知症との大きな違いです。
なぜ早期発見が重要なのか
MCIは放置すると進行する可能性があります。
- MCIと診断された方の約半数が認知症へ移行すると言われています
- 一方で、早期に対策することで進行を抑えられる可能性があります
つまり「気づいたときが一番のチャンス」です。
MCIの主な症状(こんな変化に注意)
特に多いのは「時間経過に関する記憶の低下」です。
- 同じことを何度も聞く
- 最近のニュースの内容が思い出せない
- 数週間前の出来事が曖昧
- 人の名前が出てこない
- 物の置き忘れが増える
「ヒントをもらっても思い出せない」場合は要注意です。
セルフチェック(3つ以上で要注意)
以下の項目にチェックしてみてください。
□ 電話の伝言を忘れることが増えた
□ 何を取りに来たか忘れることがある
□ 食べ物の臭いに気づきにくくなった
□ 物の置き場所を忘れて探すことが増えた
□ 部屋の散らかりが気にならない
□ 洗濯物をたたむのが難しくなった
□ 新しい機械の操作を覚えにくい
□ 趣味への関心が薄れてきた
□ テレビやドラマへの興味が減った
□ 家族の記念日を忘れることが増えた
3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。
会話でわかる認知機能の低下(CANDy)
一般的な検査としては、長谷川式認知症スケール(HDS-R)が有名ですが、
今回は、日常会話から評価できるCANDy(会話式認知機能評価)を紹介します。
評価のポイント(一部抜粋)
- 同じ質問を繰り返す
- 話が続かない
- 内容があいまい
- 最近のニュースに関心がない
- 日付や時間が分からない
- 話がそれやすい
こうした様子が複数見られる場合は注意が必要です。
認知機能を保つ生活リハビリ
ポイントは「感情+行動」です。
感情を伴う活動は、記憶に残りやすく脳を活性化します。
① 回想法(思い出話)
記憶+言語+感情が同時に働きます。

- 昔の出来事を話す
- 家族や友人と会話する
② 写真を見る
視覚刺激+記憶の活性化になります。

- 昔の写真
- 思い出の場所
③ 日記を書く
思い出す+言語化することで脳が活性化します。

- その日の出来事を書く
- 楽しかったことを振り返る
④ 散歩(非常におすすめ)
脳血流の改善+気分転換になります。

- 外の景色を見る
- 季節を感じる
- 適度に体を動かす
さらに効果を高めるポイント
- 「楽しい」「懐かしい」と感じることを優先
- 無理にやらない(ストレスは逆効果)
- 継続できるものを選ぶ
続けられることが最も重要です。
こうした関わりの中でも、一見しっかり会話が成立しているように見えても、注意が必要な場合があります。
「取り繕い反応」についてはこちらで解説しています。
まとめ
軽度認知障害(MCI)は
- 認知症の一歩手前の状態
- 早期発見で進行を抑えられる可能性がある
特に重要なのは「気づいて行動すること」です。
セルフチェックで気になる点があれば、無理をせず専門機関に相談してみてください。
