「長く座るとお尻が痛い」「食事の時にテーブルが高い」
このような理由で座面のクッションが必要な方がいるかと思います。
クッションを介護保険でレンタルする場合は、ケアマネジャーに相談すればよいですが…
購入の場合、保険外になるので「どこでどんなものを購入すればいいですか」という相談が多いです。
この記事では、椅子・車椅子の座面クッションの役割や選び方、おすすめの商品についてまとめます。
座面クッションの役割
体圧分散(褥瘡予防)
座面にクッションを敷くことは、坐骨・仙骨といったお尻の骨に圧が集中することを防ぎ、痛みの軽減や褥瘡予防につながります。
また臀部を安定させることは、良い姿勢を持続させることにもつながります。
テーブルとの高さ調整
円背や圧迫骨折などの影響により、椅子に腰かけてテーブルが高くなる場合、座面にクッションを敷くことで高さを調整できます。
座面クッションの選び方
素材
エア
褥瘡のリスクがある方におすすめ
- 最も体圧分散に優れた素材
- 空気量の管理が必要
- 空気が移動するので不安定に感じることがある
- 比較的高価
ゲル
座ると骨が立つなどお尻が痛い方におすすめ
- 衝撃吸収に優れた素材
- 経年劣化に強い
- 長時間座ると蒸れやすい
ウレタンフォーム
自力で座り直しができる方におすすめ
- 比較的安価で使いやすいスタンダードな素材
- 水分や日光で劣化しやすい
- 長期間使用するとへたってくる
介護保険でのレンタル
レンタルの適応は、要介護2以上で車椅子を使用している方に限られます。
レンタル費用の目安は、1割負担で月額200円~500円程度です。
【レンタルの方が良い方】
- 状態が不安定で頻繁にクッションを交換する可能性がある方
- 数年レンタルしても購入するより安価な場合
おすすめクッション3選
ここからは、比較的安価で使いやすい商品をご紹介します。実際に私が利用者様におすすめしている商品です。
おすすめ | |
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素材 | ポリウレタンフォーム |
サイズ | 41×41、厚さ7.5㎝ |
価格 | 2,533円 |
ウレタン上部は特許取得済みの「スプリング構造」で、体圧をバランスよく分散させ通気性にも優れています。他の製品より厚みがあるので、座面を高くしたい場合に最適です。
おすすめ | |
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素材 | ポリウレタンフォーム |
サイズ | 40×40、厚さ5㎝ |
価格 | 2,580円 |
ウレタン上部が波型で体圧をバランスよく分散してくれます。通気性もよく、裏面には滑り止めと粘着防止の粒子がついています。
おすすめ | |
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素材 | 高機能ゲル |
サイズ | 40×37、厚さ3.5㎝ |
価格 | 3,680円 |
高弾性ジェル素材なので、お尻を包むように面で支えることで体圧を分散します。専用カバーの裏面には滑り止めの加工がされています。種類も円型、大きめのサイズ、厚みがあるものなどいろいろあります。
まとめ
椅子・車椅子の座面クッションについてまとめてみました。
- 座面クッションの役割
- 座面クッションの選び方
- おすすめクッション3選(介護保険外)
「長時間座ると姿勢が崩れる方」「食事の時にテーブルが高く感じる方」は、座面クッションの使用を検討してみて下さい。