膝裏を押さえると痛い、歩くと膝の奥がズキッとする…
このような症状で悩んでいませんか?

膝裏の痛みの原因はさまざまですが、外傷がない場合、膝窩筋(しつかきん)という筋肉の炎症によって起こる「膝窩筋腱炎」の可能性があります。

この記事では、膝窩筋腱炎の症状や原因、見分け方、改善方法についてわかりやすく解説します。

膝窩筋腱炎とは

膝窩筋腱炎とは、膝裏にある膝窩筋に負担がかかり炎症を起こす状態です。

膝窩筋は膝関節の安定性に関わる重要な筋肉で、特に歩行や方向転換時に働きます。

膝窩筋の働き

  • 下腿の内旋(すねを内側にひねる)
  • 膝関節の屈曲(曲げる)
  • 膝の安定性を保つ(過度なねじれを防ぐ)

地味ですが「膝のブレーキ役」のような筋肉です。

膝窩筋腱炎の症状

  • 膝裏の痛み(特に動き始めや歩行時)
  • 押すと痛い(圧痛)
  • 膝の曲げ伸ばしで違和感
  • 膝の引っかかり感や不安定感

「膝の奥が痛い」という表現をする方が多いのが特徴です。

膝窩筋腱炎の原因

オーバーユース(使いすぎ)

  • ランニング(特に下り坂)
  • ジャンプ動作
  • 急な運動量の増加

姿勢・アライメントの問題

  • 反張膝(膝が反りすぎる)
  • 外側荷重(小指側に体重が乗る)
  • 反り腰

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下腿外旋症候群

すねが外側にねじれた状態になることで、膝窩筋に負担が集中します。

膝以外の原因

膝だけでなく「股関節・足部の影響」が大きいのがポイントです。

  • 大腿筋膜張筋の緊張
  • 腓腹筋外側頭の硬さ
  • 股関節の使い方の問題

他の疾患との見分け方

膝裏の痛みは他の疾患でも起こるため、見極めが重要です。

● 半月板損傷

  • 捻ったあとに痛み
  • 引っかかり感・ロッキング
  • 曲げ伸ばしで「コキッ」と音

● 後十字靭帯損傷

  • 転倒や事故など強い外力
  • 腫れ・不安定感
  • 膝が抜ける感じ

● ベーカー嚢腫

  • 膝裏の腫れ(ふくらみ)
  • 強い痛みは少ない
  • 正座やしゃがみで違和感

● 変形性膝関節症

  • 動き始めの痛み
  • 膝のこわばり・変形
  • 水が溜まる

外傷がなく「押すと痛い+使うと痛い」場合は膝窩筋腱炎の可能性が高いです。

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日常生活での注意点

● 避けたい動作

  • 下り坂の歩行・ランニング
  • 急な方向転換
  • 長時間の同じ姿勢

● 意識したいポイント

  • 膝だけでなく股関節から動かす
  • 足の内側にも体重を乗せる
  • 座りっぱなしを避ける

自宅でできる運動

※痛みが強い時期は無理せず、炎症が落ち着いてから行いましょう

① 下腿の回旋運動(膝窩筋トレーニング)

方法

  • 椅子に座る
  • つま先を少し浮かせる
  • 膝下だけを内外にゆっくり動かす
  • 内側にひねって5秒キープ

小さな動きでOKです

② 下腿内旋ストレッチ

方法

  • 床に座る
  • つま先を内側に向けて膝を曲げる
  • 上体を後ろに倒す
  • 20〜30秒キープ

太もも前〜膝裏にかけて伸びればOK

③ ふくらはぎ外側のストレッチ

腓腹筋外側頭の緊張を緩めます。

方法

  • 壁に手をつく
  • 後ろ足のかかとをつける
  • やや内側に体重をかける

まとめ

膝窩筋腱炎は、膝裏の筋肉の使いすぎや姿勢の乱れによって起こる疾患です。

特に重要なのは

  • 膝だけでなく全身のバランスを整えること
  • 無理な負荷を避けること
  • 早めに対処すること

です。

膝裏の痛みは他の疾患の可能性もあるため、痛みが続く場合は医療機関での診察をおすすめします。

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