「姿勢が悪い」
「落ち着きがない」
「勉強に集中できない」

このようなお子さんの様子、気になっていませんか?

実はこれらの原因の一つに、“目の発達(見る力)”の問題が関係していることがあります。

近年はスマホやタブレットの使用増加により、
目の機能が十分に発達していない子どもが増えていると言われています。

今回は、目の機能の基礎からセルフチェック、自宅でできるトレーニングまでわかりやすく解説します。

目の機能は「視力」だけではない

目の働きは大きく3つに分かれます。

  • 視力(どれだけはっきり見えるか)
  • 眼球運動(目の動き)
  • 視覚認知(見た情報を理解する力)

「見る」という行為は、

  • 約10%が目の働き
  • 約90%が脳の処理

と言われています。

つまり、視力が良くても「見えている」とは限らないということです。

目の動き(眼球運動)がとても重要

目は6つの筋肉(外眼筋)によって動いています。

この動きがスムーズでないと、学習や運動に影響が出ます。

① 跳躍性眼球運動(サッケード)

視線を素早く移動させる動きです。

弱いと…

  • 本を読むのが苦手
  • 行を飛ばす
  • 不注意が多い

② 追従眼球運動(パースーツ)

動くものを目で追い続ける動きです。

弱いと…

  • 集中が続かない
  • ボール遊びが苦手

③ 輻輳(ふくそう)

近くを見るときに両目を寄せる動きです。
正常目安:2〜8cm程度

弱いと…

  • 目が疲れやすい
  • ピントが合いにくい
  • 距離感がつかみにくい

※外斜視がある場合、うまく行えずピントを合わせるのに時間がかかることがあります。

目の発達セルフチェック

以下の項目に当てはまるものがないか確認してみてください。

■ 目の動き・使い方の問題

  • 目の向きがそろわないことがある
  • 近くの作業を嫌がる
  • 集中が続かない
  • 片目で見ようとする
  • 顔を近づけて見る
  • 目をこする・細める
  • 読むのが遅い
  • 行を飛ばす・同じところを読む
  • 読むときに頭が動く
  • 物が二重に見える

→目の運動や両眼視の問題の可能性

■ 理解・認知の問題

  • 読んでも理解が弱い
  • 似た文字を間違える
  • 漢字が覚えにくい

■ 運動や空間認識

  • ボール遊びが苦手

■ 空間認知・方向感覚

  • 図形問題が苦手
  • 左右が分かりにくい
  • 鏡文字を書く
  • 道に迷いやすい

自宅でできる目のトレーニング

無理にやらせるのではなく「遊び感覚」で行うことが大切です。

① サッケードトレーニング

方法

  • 両手の親指を顔から15cmほど離す
  • 頭を動かさず左右交互に見る
  • 上下・斜めでも行う

② パースーツトレーニング

方法

  • 指やペンをゆっくり動かす
  • 目だけで追いかける
  • 上下・左右・円を描くように動かす

③ 輻輳トレーニング

難しい場合は片目ずつ行ってください。

方法

  • 目標物を顔の前に持つ
  • ゆっくり近づける
  • ピントを合わせ続ける

トレーニング期間の目安

  • 目の動き:3ヶ月〜半年
  • 視覚認知:半年〜1年半

継続がとても重要です。

楽しくできるおすすめ遊び

遊びの中で「見る力」は自然に育ちます。

ジオボード

図形を作ることで空間認識が育ちます。

私が実際に使用しているものはこちら

▶︎ ジオボードを見る

ドブル

絵柄を素早く見つけるゲームで、視覚処理と注意力が向上します。

私が実際に使用しているものはこちら

▶︎ ドブル(ポケットモンスター)を見る

日常で気をつけたいポイント

「目をしっかり使う環境」を作ることが大切です。

  • スマホ・タブレットの時間を減らす
  • 外で遊ぶ時間を増やす
  • 姿勢を整える
  • 明るい環境で作業する

特に姿勢や体の使い方は、視線の安定や集中力にも関わります。

最近は、運動不足や姿勢の崩れから「子どもロコモ」が増えているとも言われています。

▶︎ 子どもの姿勢や運動不足が気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。

しゃがめない・靴下が履けない子は要注意|子どもロコモのチェックと改善法 「うちの子、しゃがめないかも…」「立ったまま靴下が履けない…」 そんな様子が気になったことはありませんか? 近年、...

まとめ

子どもの

  • 姿勢の悪さ
  • 集中力の低下

は、目の発達が関係している可能性があります。

改善のポイントは、

  • 目の動きを鍛える
  • 遊びの中で育てる
  • 無理なく継続する

「楽しく続けること」が一番大切です

気になる症状が強い場合は、眼科や専門機関への相談も検討しましょう。

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