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脳卒中によるコミュニケーション障害!失語症の自宅でできるリハビリ

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今回は脳の左半球の病気により、言葉を話したり聞いたりすることが難しくなる失語症の評価とリハビリ方法についてまとめてみます。

監修:西本 武史(医師・医学博士)
介護医療院グリーン三条施設長。広島大学医学部卒業後、脳神経外科医(脳神経外科専門医・脳卒中認定医)として急性期病院20年、回復期病院6年勤務。国立がんセンター研究所で2年半研究に従事。

失語症について

失語症とは聞く、話す、読む、書くといった言語に関する機能が低下した状態です。

主には左側の脳の出血や梗塞により症状が現れ、右半身の麻痺を伴うことが多いです。

症状の現れ方は病気の場所や程度によって、全く会話ができない状態から多少会話ができる状態まで様々です。

言語のメカニズム

話を聞くときは、耳で聞いた音を左側頭葉(ウェルニッケ野)で意味付けすることで言語として認識します。

話すときは話したいという意思により左前頭葉(ブローカ野)が言葉の概念を運動に変換することで言葉として発せられます。

話すこと(ブローカ野)と聞くこと(ウェルニッケ野)は弓状束という神経の束で相互に連絡を取り合っています。

言語の発達

脳神経の回復段階は子供の発達段階と相関があると言われています。

言語の理解

  • 3~ 4カ月   音の出る方を向く
  • 9~11カ月   ダメがわかる
  • 12~18カ月   簡単な指示がわかる

言語の表出

  • 3~4カ月   笑う
  • 7カ月     喃語
  • 1歳~1歳半  有意語
  • 2歳~2歳半  2、3語文
  • 3歳      自分の名前が言える

発達から考えると言葉の理解ができても、言葉が言えるようになるまで時間がかかることがわかるかと思います。

失語の症状

喚語困難

伝えたいことが言葉として出てこない状態です。失語症の代表的な症状で全般的に見られます。

錯誤

言いたい言葉とは異なった言葉を言ってしまいます。

錯誤では言おうとしていることを推測できることが多いですが、推測できないぐらい言葉が変わることを新造語といいます。

ジャーゴン

わけのわからない発話という意味で、話してはいるけど相手が理解できる言葉にならない状態です。

言語理解

言葉は聞こえていても言葉の意味が理解できない状態です。

全く理解できない状態、単語であれば理解できる状態、短い文章ぐらいは理解できる状態など状態は様々です。

言葉と同様にジェスチャーの理解も難しくなります

失読

文字は見えていても文字の意味が理解できなかったり読み間違えたりして、思うように文字が読めない状態です。

失書

文字が思い出せなかったり書き間違えたりして、思うように文字が書けなくなった状態です。

一緒に起こりやすい症状

失行

やりたいことの手順がわからなくなり思うように遂行できない道具を間違って使うといった状態です。

失語で言語の概念がわからなくなるのと同じように、行為や道具の概念がわからなくなります

新しい物事や動作を覚えることは新しい概念になるため、特に苦手になります。

失算

病前はできていた簡単な計算ができなくなる状態です。

自宅でできるリハビリ

日常生活において

コミュニケーションに時間をかける

言葉が出す(外言語)以前に、まずは頭の中で言葉をまとめること(内言語)が重要になります。

関わる方は待つことに加え「はい、いいえ」など答えやすくする工夫が必要な場合もあります。

カレンダーを見る

カレンダーを見るというなじみのある活動から少しずつ数字に慣れます。

カレンダーが見れるようになると予定が気になるなど気づくことが増えてきます。

トレーニング

直接的な言葉の練習はストレスが多く疲れやすいので、見たものや使用したものを認識することで頭の中で言語(内言語)を作る作業を繰り返します。

頭の中で言葉を作れることで、言葉を口から発することができるようになります。

写真を見る

昔の写真や馴染みのある風景の写真を見ることで記憶と視覚、視覚と写真に載っているものの意味を一致させる練習になります。

写真を見て笑う、考えるなどの反応が増えるに連れて物品に何らかの意味付けができてきたことになります。

アルバムを自ら開く・捲るなど道具を使用することでも、物と言葉を一致させる練習になります。

塗り絵により絵の認識、道具の使い方、色の選択といった様々な情報を頭の中でまとめる練習を行います。

絵の認識が高まるに連れて、絵に適した色を使うようになったり枠から色がはみ出さないようになったりします。

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まとめ

失語症の評価とリハビリ方法について簡単にまとめてみました。

脳は興味関心があることを行うと活発に働くので、苦手なことに捉われないことが重要です。

もっと詳しく知りたい方のために、おすすめの書籍も紹介しておきます。

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