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脳卒中による左側の見落し!半側空間無視の自宅でできるリハビリ

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今回は脳の右半球の病気により、左側の認識が難しくなる半側空間無視の評価とリハビリ方法についてまとめてみます。

監修:西本 武史(医師・医学博士)
介護医療院グリーン三条施設長。広島大学医学部卒業後、脳神経外科医(脳神経外科専門医・脳卒中認定医)として急性期病院20年、回復期病院6年勤務。国立がんセンター研究所で2年半研究に従事。

半側空間無視について

半側空間無視とは視力の問題とは別に片方の空間の認識ができなくなることです。

主には右側の脳の出血や梗塞によって症状が現れ、左半身の麻痺を伴うことが多いです。

判定は模写試験や線分二等分、抹消試験などで左側の見落としがないかを評価します。

一緒に起こりやすい症状

プッシャー症候群

傾いた体を真っ直ぐにしようとすると、麻痺している方へ押し返す現象です。

身体失認

体の半分を自分のものとして認識できなくなります。

着衣失行

衣服を上手く着ることができなくなります。

日常生活での問題

  • 食事の際に左側を見落とす。
  • 左足を車椅子のフットレストに乗せない。
  • 車椅子の左のブレーキをかけ忘れる。
  • 移動時に左側の人やものにぶつかる。
  • 左の通路を見落とす。
  • 更衣では右半分しか着ない。
  • トイレではトイレットペーパーや水洗ボタンが左にあると分からない。
  • 左からの声掛けに反応しない。

自宅でできるリハビリ

日常生活

無視がない側から話しかける

苦手な方から話をすると脳が疲労しやすくストレスにもなります。

無視がない方から関わることで話に集中しやすくなります。

食事場面での工夫

食器は右側の認識しやすい場所に置きます。それでも食器の半分を見落とすことがあります。

食器の数、形状などを把握しやすいように工夫します。

トレーニング

苦手な方向へ注意を促すことはストレスが強く、脳の働きを抑制する可能性があります。

自ら周囲に関心が向くように、周囲に注意を促すよりも注意が持続することを重視します。

紙コップを積む

  1. 認識できる位置で紙コップを連続して重ねる。
  2. 重ねることができたら、ピラミッド状に積み重ねる。

注意が拡大するに連れてピラミッドが大きくなります。

書字や模写

認識できる位置で名前などの書字や簡単な図形の模写を行う。

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まとめ

脳卒中後遺症で多い半側空間無視の評価とリハビリ方法について簡単にまとめてみました。

トレーニングは本人の興味がある課題が継続・集中しやすいので、本人に選んでもらいましょう。

もっといろいろなトレーニングを知りたい方のために、おすすめの書籍も紹介しておきます。

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