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タオルを絞ると肘の外側が痛い!外側上顆炎(テニス肘)の原因と自宅でできるリハビリ

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タオルを絞ったりフライパンを振ったりすると肘の外側が痛むことはありませんか?

これは外側上顆炎といい、肘の外側の筋肉に炎症が起こっている可能性があります。

今回は外側上顆炎の原因と改善するためのリハビリについてお伝えします。

外側上顆炎について

外側上顆炎とは、腕の使い過ぎや加齢により、肘の外側の筋肉が付着する部分に起こる炎症のことです。

テニスをする方に多い疾患であることからテニス肘とも言いますが、実際にテニスで痛める方は全体の1割程度のようです。

外側上顆炎の症状

外側上顆炎は、肘の外側に付着する筋肉(短橈側手根伸筋)に力を入れる動作を行ったときに痛みを感じます。

安静にしているときは、痛みを感じないことが多いです。

日常生活での痛み

  • タオルを絞る
  • フライパンを振る
  • ドアノブを捻る
  • コップを持つ
  • ペットボトルの蓋を開ける
  • 草抜き
  • キーボードを打つ
  • テニスのバックハンド

外側上顆炎のテスト

Thomsenテスト

肘を伸ばしたまま手首を反らした状態で保持してもらい、手首を上から抑えて肘の外側に痛みが起こると陽性です。

Chairテスト

肘を伸ばしたまま椅子を持ち上げてもらい、肘の外側に痛みが起こると陽性です。

中指伸展テスト

肘を伸ばしたまま中指を伸ばした状態で保持してもらい、中指を上から抑えて肘の外側に痛みが起こると陽性です。

変形性肘関節症

変形性肘関節症は、加齢や肉体労働、野球肘、テニス肘といった肘への負担が長年続くことによって肘の軟骨がすり減り、関節が変形する病気です。

症状は肘の痛みや腫れ、進行すると曲げたり伸ばしたりが難しくなります。

変形性肘関節症が進行すると肘の内側にある尺骨神経が圧迫されて、薬指と小指のしびれや麻痺(鷲手変形)が起こります。これを肘部管症候群といいます。

肘部管症候群のテスト(肘屈曲テスト)

肘関節最大屈曲位・手関節最大背屈位で3分間保持して、薬指と小指にしびれが出現したら陽性です。

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自宅でできるリハビリ

手首のストレッチ

手の甲をつけると肘の外側の筋肉が伸び、手のひらをつけると肘の内側の筋肉が伸びます。

  1. 肘は伸ばした状態で手のひらを自身の膝または床につけて30秒キープ
  2. 肘は伸ばした状態で手の甲を自身の膝または床につけて30秒キープ

手首の筋トレによる再発予防

腕橈骨筋に筋力低下があると短橈側手根伸筋に負荷が集中し、炎症が起こりやすくなるので、腕橈骨筋を鍛えることで外側上顆炎を予防します。

  1. ボールを握り、手のひらが下になるように腕を前に伸ばす
  2. 手首を上下に10回ゆっくり動かす

エルボーバンドの着用

エルボーバンド(テニス肘サポーター)は、肘の外側上顆に付着する筋肉を圧迫することで、腕の負担を減らす効果が期待できます。

安価で装着も簡単であることから使用されている方が多いです。

但しエルボーバンドを装着して痛みが軽減しても、炎症が治まったわけではないので、無理は禁物です。

まとめ

肘の外側に痛みが起こる外側上顆炎の原因とリハビリ方法について簡単にまとめてみました。

もっと詳しく知りたい方のために、おすすめの書籍も紹介しておきます。

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