今回は肩の痛みの原因と痛みを緩和するためのリハビリ方法についてまとめてみます。
スポンサーリンク
肩の痛みの原因
五十肩(肩関節周囲炎)
関節包などの肩関節周囲に炎症が起こる疾患で、男女問わず40~50代に多く6か月から2年以内に自然治癒する疾患と定義されています。
明らかな原因はないので、その他の疾患を除外して最終的に診断されます。
症状
- 夜中や朝方に痛い
- 腕が痛くて挙がらない
- 服を着たり脱いだりするときに痛い
上腕二頭筋長頭腱炎
上腕二頭筋長頭筋腱が上腕骨の結節間溝で擦れて炎症が起こる疾患で20~40歳代に多く、重いものを持つ仕事やスポーツなど腕への負担が原因で発症します。
上腕二頭筋長頭腱は肩関節全ての運動に関与するためストレスを受けやすく、痛みを我慢して動かしていると炎症が悪化します。
症状
- 肩の前面を押さえると痛い
- 腕に力を入れると肩の前面が痛い
- 背中に手を回すと肩の前面が痛い
- 肩を動かすとに「ポキポキ」「コクコク」と音がする
四辺形間隙症候群
脇の下の筋肉の隙間で腋下神経が挟まれ神経症状を引き起こす疾患で、不良姿勢や不使用など脇の下の筋肉の柔軟性が低下することで発症します。
肩関節周囲炎や上腕二頭筋長頭腱炎、骨折後などに併発することが多い印象です。
症状
- 肩の後ろ側や外側に痛みがある
- 肩の外側にしびれがある
- 腕を挙げると痛みとしびれがひどくなる
- 肩の外側の感覚が鈍い
自宅でできるリハビリ
どの疾患も肩甲骨の柔軟性UPと肩関節を安定させる作用を持つ回旋筋腱板と言われるインナーマッスルの筋力UPが有効になります。
肩甲骨の運動
- ゆっくり背中を丸めて肩甲骨を開く
- 肩甲骨が開いた状態で5秒キープ
- ゆっくり背筋を伸ばして肩甲骨を近づける
- 肩甲骨を近づけた状態で5秒キープ
テーブルを拭く
タオルの上に両手を重ねて前後にゆっくりテーブルを拭くことで、腕の筋肉を使いながら脇の下を伸ばす。
両手を組んで挙げる
- 両手を組んむ
- 肘を曲げた状態から、上に向かって腕を挙げる
※痛みのない範囲で行って下さい。
腕を横に上げる
- 外に向かってゆっくり腕を上げる
- 少し保持してゆっくり下ろす
※痛みのない範囲で行って下さい。
まとめ
筋力低下や使い過ぎが原因で起こる肩の疾患とリハビリ方法について簡単にまとめてみました。
肩の痛みの原因は様々で、腱板断裂のように筋肉が損傷している場合は、運動により痛みが悪化することもあります。
自分で判断せず、まずは整形外科で画像を元に診断してもらうことをおすすめします。
もっと詳しく知りたい方のために、おすすめの書籍も紹介しておきます。
リンク