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CPAP適応の重症度は?睡眠時無呼吸症候群の症状と自宅でできるリハビリ

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「寝てるとき息が止まってたよ」

「いびきがうるさかった」

就寝時の様子について、このように言われることはありませんか?

この記事では、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の症状と改善方法についてお伝えします。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:以下SAS)は、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、浅くなったりして低酸素状態が発生する病気です。

睡眠中に呼吸が10秒以上止まることが1時間に5回以上発生している場合に診断されます。

SASのほとんどがいびきを伴います。

SASの症状と合併症

中でも日中の眠気や就寝時のいびきが自覚症状としてわかりやすいように思います。

SASの主な合併症

SASは、合併症に怖い病気があります。

  • 高血圧:SASの約50%が発症
  • 糖尿病:発症リスク約2倍
  • 脳卒中:発症リスク約3倍
  • 心不全:30~40%がSASを合併

※SASの方と一緒に寝ている方も高血圧になるという研究があります。

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SAS診断の流れ

CPAP療法を行う場合は、精密検査が必須です。

  1. 内科または耳鼻科を受診し、簡易検査を行う
  2. 簡易検査で疑いがあった場合、精密検査(1泊入院)を行う
  3. 精密検査の結果をもとに治療方針が決まる

SASの重症度

SASの重症度は、精密検査による睡眠1時間辺りの無呼吸と低呼吸の合計回数(AHI)で判定されます。

  • 軽症:5~15回
  • 中等症:15~30回未満
  • 重症:30回以上

※AHI20以上で、CPAP療法が保険適応になります。

3つの分類

SASの分類は精密検査で分かります。

①閉塞性睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に口や舌の筋肉が緩むことにより舌根や軟口蓋が沈下して気道が狭くなることで起こります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群が全体の84%と言われています。

②中枢性睡眠時無呼吸症候群

脳や心臓などの病気による脳幹の呼吸中枢の障害、呼吸筋の障害などにより呼吸運動が低下することで起こります。

③混合型睡眠時無呼吸症候群

閉塞型と中枢型が合わさった状態になります。

3つの主な原因

①形体的特徴

アジア人に多い首元から顎がなだらかにつながっているような気道が狭い骨格が影響しているとも言われています。

  • 首が短い
  • 首が太い
  • 下顎が小さい、小顔
  • 下顎が後方に引っ込んでいる
  • 歯並びが悪い
  • 舌や舌の付け根が大きい

②加齢

  • 口や舌の筋力低下(上気道を広げる筋肉)
  • 口蓋垂(のどちんこ)の肥大
  • 体内のコラーゲンが減ることで気道の弾力性が低下

③生活習慣

  • 肥満
  • タバコ
  • 就寝前のお酒
  • 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病

一般的な治療

●CPAP(持続気道陽圧)療法

CPAP装置につながるマスクをつけることで、気道が塞がらない状態で寝ることができます。

●マウスピース

下顎を前方に固定して空気の通り道を開くようにするものや舌を正しい位置で安定させるようなものがあります。

●外科手術

気道閉塞の原因がアデノイド肥大や扁桃腺肥大などの場合は手術が適応になることがあります。

●リハビリテーション

舌の落ち込みやストレートネック(スマホ首)は、気道を狭くする原因になります。

●生活改善

肥満は、気道が閉塞する原因の一つになるので太り過ぎは要注意です。

就寝時には、横向きで寝ると舌の落ち込みを防ぎ、気道が確保されやすくなります。

横向きで寝るには、抱き枕を使用すると楽に寝れます。

自宅でできるリハビリ

舌の筋力、首の筋力と柔軟性を改善することで気道が狭くなる原因を減らします。

あいうべ体操

舌の筋力を強化することで、就寝時の舌の落ち込みを減らします。

体操は胸の前で両手を合わせ、しっかり顎を引いた状態で行います。

  1. 大きく口を開いて「あー」で5秒キープ
  2. 舌を上顎につけ、しっかり唇を横に引いて「いー」で5秒キープ
  3. しっかり口をすぼめて「うー」で5秒キープ
  4. 下顎めがけて力いっぱい「べー」で5秒キープ

首のストレッチ

首の筋力や柔軟性を改善することで、ストレートネックや就寝時の首の反り返りを改善します。

  1. 右手を背中の後ろに回す
  2. 左手で頭を押さえ、左下を見るようにゆっくり首を倒す
  3. 左下を見た状態で30秒キープ
  4. ゆっくり元に戻し反対も同じように行う

まとめ

SASの症状、改善方法やセルフケアについて簡単にまとめてみました。

SASは、高血圧など他の病気を引き起こす前に対策をすることが大切です。

就寝時のいびきや呼吸、日中の眠気が気になっている方は、お近くの内科または耳鼻科への受診をおすすめします。

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