「整体に行ってもすぐ戻ってしまう…」
「肩甲骨の奥がいつも痛い」
こんなつらい肩こりや背中の痛みに悩んでいませんか?
実はその原因”小胸筋”という筋肉の緊張かもしれません。
この筋肉が硬くなると、血管や神経を圧迫し、肩こりや背中の痛みを引き起こすことがあります。
このような症状は小胸筋症候群と呼ばれ、肩こりの原因の一つです。
この記事では、小胸筋症候群の症状や原因、自宅でできるリハビリ方法をご紹介します。
小胸筋症候群について

小胸筋症候群は、胸郭出口症候群の一種で、小胸筋という筋肉が過度に緊張することで、その下を通る神経や血管が圧迫され、腕や手に痛み、しびれ、重だるさなどの症状が現れます。
小胸筋は肩甲骨の烏口突起に付着し、肩甲骨を前に引く作用があります。
この筋肉が緊張すると肩甲骨の動きが制限され、肩や背中にも痛みが出ることがあります。
症状
小胸筋症候群は、腕や肩周辺に様々な症状が起こります。
- 肩こり
- 鎖骨の下の張りや違和感
- 腕の痛みやしびれ
- 手の冷え
- 肩甲骨周辺(背中)の痛み
- 背中がつりそうになる
原因
小胸筋症候群の主な原因は、猫背や巻き肩といった不良姿勢と腕の使い過ぎです。
- パソコンやスマホの使用
- 腕や肩を頻繫に使用するスポーツや仕事
- 重い荷物の持ち運び
- 過度な筋力トレーニング
- 赤ちゃんの抱っこ
自宅でできるリハビリ
小胸筋症候群は、ストレッチやマッサージなど、小胸筋を柔らかくすることで改善します。
小胸筋ストレッチ

- 腕を肩の高さで壁につける
- 肘を90°に曲げ、上体を反対にゆっくりひねる
- 鎖骨の下が伸びているのを感じながら30~60秒キープ
痛みがある側だけでなく、反対側も行うことで猫背や巻き肩の改善になります。
補足

運動は、小胸筋と拮抗する働きを持つ僧帽筋下部繊維(肩甲骨の下側)に力が入るように行うと、より効果的です。
当店のアプローチ例
「どこに行っても肩こりが治らない」と来店される方の多くが小胸筋の張りを見逃されています。
肩甲骨まわりに痛みを訴えるので、背中の方を施術されていることが多いように思います。
動画の症例は30代女性、慢性的な肩こりと長時間リュックを背負うと鎖骨の下が痛くなるという訴えでした。
まとめ
つらい肩こりや肩甲骨まわりの痛みがなかなか改善しない場合、小胸筋の硬さが原因かもしれません。
小胸筋の柔軟性を高めることで、肩甲骨の動きがスムーズになり、症状の改善につながります。
デスクワークなどで、肩や背中を丸めた姿勢が続く方は、今回ご紹介したリハビリを日常のケアに取り入れてみてください。
正しい知識を習慣で、ラクな肩と快適な毎日を取り戻しましょう!
