妊娠中の腰痛・肩こりを改善|安全にできるインナーユニット運動とセルフケア
妊娠中は、姿勢の変化やホルモンの影響により、腰痛や肩こりが起こりやすくなります。
「動いた方がいいのは分かるけど、どこまでやっていいの?」
「運動で赤ちゃんに影響はない?」
このように不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 妊娠中の腰痛・肩こりの原因
- 安全に行える運動の考え方
- 自宅でできるリハビリ方法
について、分かりやすくまとめています。
妊娠中の不調について
妊娠中は以下の影響により、体に大きな変化が起こります。
- ホルモン(リラキシン)により関節や靭帯が緩む
- お腹が大きくなり姿勢が変化する(反り腰になりやすい)
- 体重増加による負担の増加
- ストレスや自律神経の変化
この結果、
- 腰痛・肩こり・背中の張り
- 呼吸の浅さ
- 疲れやすさ
などが起こりやすくなります。
対処法の基本
妊娠中の腰痛・肩こりには、以下のような方法があります。
- 姿勢を整える
- 適度な運動を行う
- 体を温める
- 医師の指示のもとで薬を使用する
※市販の痛み止めや湿布は自己判断で使用せず、必ず医師に相談してください。
なぜインナーユニットが重要なのか
特におすすめなのが、「インナーユニット」を整えることです。

インナーユニットとは、体幹の深部にある筋肉のグループで、
- 横隔膜
- 腹横筋
- 多裂筋
- 骨盤底筋群
の4つで構成されます。
これらは連動して働き、
- 姿勢の安定
- 腰への負担軽減
- 呼吸の改善
に関わります。
インナーユニットの働き
横隔膜
呼吸に関わる筋肉で、息を吸うときに働きます。
妊娠後期は子宮の影響で動きが制限されやすく、呼吸が浅くなりがちです。
→早い段階から「深い呼吸」を意識することが重要です。
腹横筋
お腹をコルセットのように支える筋肉です。
息を吐くときに働き、腹圧を高めて体幹を安定させます。
→妊娠中〜産後に弱くなりやすく、腰痛の大きな原因になります。
多裂筋
背骨を支えるインナーマッスルです。
姿勢の安定や細かい動きのコントロールに関わります。
→反り腰が強くなると働きにくくなります。
骨盤底筋群
骨盤の底にある筋肉で、
- 子宮・膀胱・直腸を支える
- 排泄のコントロール
に関わります。
→妊娠中は負担が大きく、尿もれや頻尿の原因になります。
→出産に向けて機能を保つことが大切です。
運動を始める時期
一般的には、
- 妊娠16週以降(安定期)から開始
- 体調が良ければ臨月まで継続可能
とされています。
また、1回30分程度の軽い運動を週2〜3回が目安です。
運動を控えるべきケース
以下の場合は運動を避け、必ず医師に相談してください。
- 切迫早産の兆候がある
- 出血や強いお腹の張りがある
- 高血圧や心疾患がある
- 胎盤の位置異常
- 強い体調不良(めまい・動悸など)
安全に行うためのポイント
頑張りすぎないことが一番大切です。
- 息を止めない(呼吸を意識する)
- 痛みや違和感があれば中止
- 仰向けがつらい場合は横向きで代替
- 無理に回数をこなさない
- 「少し楽になる」くらいでOK
自宅でできるおすすめ運動
すべて「息を吐きながらゆっくり」行いましょう。
① お尻上げ(ブリッジ)
インナーユニットとお尻の筋肉を同時に使います。

方法
- 仰向けで膝を立てる
- お尻→腰→背中の順に持ち上げる
- 背中→腰→お尻の順にゆっくり戻す
回数:5回程度
※仰向けがつらい場合は無理をしない
② 上体ひねり
背骨の安定に関わる多裂筋を刺激します。

方法
- あぐらで座る
- 息を吐きながらゆっくり体をひねる
- 左右交互に行う
回数:5回程度
※強くひねらないのがポイント
③ 壁腕立て
肩こり改善+呼吸の改善に効果的です。

方法
- 壁に手をつく
- ゆっくり肘を曲げる
- 息を吐きながら押し返す
回数:5回程度
※肩がすくまないよう注意
日常生活でのポイント
運動だけでなく、普段の姿勢も重要です。
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 反り腰になりすぎない
- クッションや抱き枕を活用する
- 横向きで膝の間にクッションを入れる
→「楽な姿勢」を増やすことが痛み予防になります。
産後の骨盤ケアについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
妊娠中は体の変化により、腰痛や肩こりが起こりやすくなります。
その改善には、
- 姿勢を整える
- 無理のない運動
- インナーユニットの活性化
がとても重要です。
ただし、最も大切なのは、無理をしないこと・体調を優先することです。
不安がある場合は、自己判断せず主治医に相談しながら行いましょう。
