「足がすぐむくむ」「足のむくみが取れない」といった悩みはありませんか?
今回は足のむくみの原因と改善するためのリハビリ方法についてまとめてみます。
足のむくみの原因
足のむくみは何らかの原因により、血液中の水分が血管の外に浸み出し、皮膚の下に溜まった状態です。
生活習慣が原因のむくみ
病気以外が原因で起こるむくみの多くは、生活習慣が大きく関係しています。
ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の働きが低下すると、血液循環が悪くなりむくみが起こります。
夕方になると足がむくむ、靴下のあとがつくといったことが両足に起こり、しばらくするとなくなります。
- 長時間同じ姿勢で過ごすことが多い
- 運動不足
- 塩分の取りすぎ
- アルコールの取りすぎ
- エアコンがきいた場所で過ごすことが多い
内臓の機能低下が原因のむくみ
両足のむくみが姿勢や運動で軽減せず、数日続くような場合は病気の可能性があります。
心臓の障害
足のむくみの他に体重増加、疲れやすい、息切れするといった症状が現れます。
腎臓の障害
足のむくみの他に疲れやすい、尿の出が悪いといった症状が現れます。
肝臓の障害
足のむくみの他にお腹が大きくなるといった症状が現れます。
甲状腺機能低下症
足のむくみは指で押しても跡が残らない粘液水腫が特徴です。
足のむくみの他に冷え性、皮膚の乾燥、汗をかきにくい、便秘、体重増加、眠気といった症状が現れます。
片足だけのむくみの原因
リンパ浮腫
大腸がん、子宮がんの手術でリンパ節を切除することで、リンパ液の流れが悪くなり足がむくみます。
深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)
同じ姿勢が続き、水分が不足すると、足の静脈に血栓ができて、片足だけ急にむくむことがあります。
この場合は、すぐに医療機関を受診しなければなりません。
自宅でできるリハビリ
足のむくみ改善には主にふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)を鍛えます。
踵上げ

- 椅子を持って両足を肩幅程度に開いて立つ
- 両足の踵を上げて20秒キープ
つま先上げ

- 椅子に腰かけ膝を伸ばした状態でつま先を上げる
- つま先を上げた状態で10秒キープ
- 反対の足も同じように行う
足のグーパー運動
足の裏を柔らかくするとアキレス腱も柔らかくなります。

- 足の指をしっかり握って10秒キープ
- 足の指をしっかり開いて10秒キープ
- 交互に繰り返す
弾性ストッキングを使う
立ち仕事や車椅子で過ごすなど同じ姿勢で長時間過ごす方には、弾性ストッキングが有効です。
弾性ストッキングは、深部静脈血栓症を予防する効果もあります。
※急性期の深部静脈血栓症、重度の動脈血行障害、うっ血性心不全、皮膚の問題がある方の使用は禁止となっていますので、注意して下さい。
まとめ
足のむくみの原因と改善するためのリハビリ方法について簡単にまとめてみました。
もっと詳しく知りたい方のために、おすすめの書籍も紹介しておきます。