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片頭痛と緊張型頭痛の見分け方!緊張型頭痛を改善する自宅でできるリハビリ

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日本人の4,000万人以上が慢性頭痛で悩んでいるという統計があります。

このうち最も多いのが緊張型頭痛で約3,000万人、次に多い片頭痛が約1,000万人の患者がいると言われています。

今回は慢性頭痛の中でも頻度が多い片頭痛と緊張型頭痛の症状や原因、リハビリ方法についてまとめます。

監修:西本 武史(医師・医学博士)
介護医療院グリーン三条施設長。広島大学医学部卒業後、脳神経外科医(脳神経外科専門医・脳卒中認定医)として急性期病院20年、回復期病院6年勤務。国立がんセンター研究所で2年半研究に従事。

片頭痛と緊張型頭痛について

片頭痛とは

ストレス、寝不足、気圧の変化、首や肩のこり、アルコール、におい、光、騒音、月経などにより自律神経や三叉神経が興奮することで、脳の血管が拡張し、炎症を起こすことで引き起こされる頭痛です。

片頭痛は遺伝性が強く片親が片頭痛持ちの場合、50%以上の確率で遺伝すると言われています。

片頭痛の前兆で多いのは閃輝暗点で、視線を固定したところにジグザグの形が見えたり、それが広がって視野が欠けたりします。

症状

特定の部位がズキズキと脈打つように痛むことが多いです。

階段を昇るときやおじぎをしたときなど動いたときに痛いことが特徴です。

安静にしているときは痛みが落ち着きます。

片頭痛の対処法

病院での内服に加え、予防することで対処します。

  • 強い光や騒音、人混みを避ける
  • 寝すぎ、寝不足を避ける
  • ストレスをためない
  • バランスのいい食事を取る
  • 体調が悪い時は飲酒を避ける
  • 悪い姿勢を続けない
  • 外出時はサングラスをかける
  • 鎮痛薬を飲みすぎない
  • 入浴は避けてシャワーにする
  • 暗いところで休む
  • 患部を冷やす(後頭部以外)

緊張型頭痛とは

運動不足や不良姿勢による首こり・肩こりが原因で引き起こされる頭痛です。

首周辺の筋肉の緊張により、血流が低下すると痛み物質(プロスタグランジン)、疲労物質(乳酸、ピルビン酸)が発生し、痛みが起こります。

症状

頭全体が重く圧迫されるような痛みが起こります。

片頭痛とは異なり、安静時よりも動いた方が楽になります。

入浴など血流を促進することで痛みが和らぐことがあります。

片頭痛と緊張型頭痛はおじぎである程度見分けることができます。

  • 片頭痛:おじぎで痛い
  • 緊張型頭痛:おじぎで痛くない

自宅でできるリハビリ

ここでは首こり・肩こりが原因で起こる緊張型頭痛を改善する方法をお伝えします。

正しい姿勢

スマホやパソコンなど猫背になりやすい作業に注意して、良い姿勢を心掛ける。

首のリラクゼーション

  1. 首筋の張りがある部分を中指で軽く押さえる
  2. 押さえたままゆっくり前後に中指を動かして2~3分ほぐす

首のストレッチ

  1. 右手を背中の後ろに回す
  2. 左手で頭を押さえ、左下を見るようにゆっくり首を倒す
  3. 左下を見た状態で10秒キープ
  4. ゆっくり元に戻し反対も同じように行う

肩のストレッチ

  1. 腕を外に90°上げ、手のひらが前を向くように肘を90°曲げる
  2. 肩甲骨を背中で寄せるように両腕を開き10秒キープ

まとめ

片頭痛と緊張型頭痛の症状や原因、リハビリ方法について簡単にまとめてみました。

もっと詳しく知りたい方のために、おすすめの書籍も紹介しておきます。

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