腕を上げるとの肩の外側が痛む場合、五十肩ではなく四辺形間隙症候群の可能性もあります。
今回は四辺形間隙症候群の原因と改善するためのリハビリについてお伝えします。
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四辺形間隙症候群について
四辺形間隙症候群(QLSS:quadrilateral space syndrome)とは、四辺形間隙を構成する筋肉(上腕三頭筋、大円筋、小円筋)の過緊張により腋窩神経を締め付けて起こる、肩の外側の痛みや感覚障害のことです。
腕を上げるほど腋窩神経を締め付けて痛みが増すので、上着の着脱や洗髪といった動作が難しくなります。
四辺形間隙を構成する筋が固くなる原因
- 肩の打撲
- 上腕骨骨折に伴う筋肉の炎症
- 長時間の事務仕事
- 投球やバレーのスパイクなどの肩を捻る運動の反復
四辺形間隙症候群のチェック
腋窩神経は、肩の外側の感覚に関与しているので、四辺形間隙症候群になると肩の外側の感覚が鈍くなります。
評価の一つとして、両方の肩の外側に手のひらを当てる方法があります。
痛みがある方の肩の感覚が鈍く感じたり、当てた手のひらが冷たく感じたりする場合は、四辺形間隙症候群の可能性があります。
五十肩との違い
五十肩(肩関節周囲炎)の特徴的な症状は、夜間の痛み(夜間痛)です。
安静時に痛みはないが、腕を上げると痛みが増すという場合、四辺形間隙症候群かもしれません。
夜中に肩が痛い!五十肩の原因と自宅でできるリハビリ
今回は肩の痛みの原因と痛みを緩和するためのリハビリ方法についてまとめてみます。
肩の痛みの原因
五十肩(肩関節周囲炎)
...
自宅でできるリハビリ
腕が力まないように工夫して、腋窩の筋肉をゆっくり伸ばします。
痛みが強い場合のストレッチ
- テーブルにタオルを置き両手を載せる
- 痛みがない範囲でに前に手を伸ばす
- 腋窩が伸びた状態で30秒キープ
痛みが軽度の場合のストレッチ
- 肘を曲げた状態で壁に腕を当てる
- 腕に体重をかけるようにしてゆっくり腋窩を伸ばす
- 痛みがない程度に腋窩を伸ばし30秒キープ
まとめ
腕の外側に痛みが起こる四辺形間隙症候群の原因とリハビリ方法について簡単にまとめてみました。
もっと詳しく知りたい方のためにおすすめの書籍も紹介しておきます。
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