「独立するのがいいか?」「会社員のままがいいか?」
療法士としてキャリアを積むと、このように考える方がいるかと思います。
私はセラピストとして人のために働けることができれば、どんな形であっても素晴らしいことだと思います。
大切なのは、自分に合った働き方で社会に還元することだと思います。
この記事では自費リハビリ起業と病院勤務を比較してみます。
療法士の転職
療法士の平均勤続年数は、令和4年度の賃金構造基本統計調査によると7.3年、離職の平均年齢が34.7歳となっています。
データからは、ある程度経験を積んだ30~40歳ぐらいで今後について考えるようです。
近年、療法士が希望するような就職先が減っていること、保険リハビリの日数制限といった社会的背景から自費リハビリで起業を目指す方が増えているように思います。
主な転職理由
- 人間関係
- 給料や待遇への不満
- 家庭の都合(引っ越し、育児、介護など)
- キャリアアップ
働き方を考える2つの指標
働き方を考えるときは、他人が幸せそうに働いているから自分も同じことをやってみるのではなく、自分の基準で考えることが大切です。
得意なことや好きなことで選ぶ
「自分の得意なことを活かしてどんな方を幸せにしたいのか?」で働き方を選ぶことは大切です。
自分の強みを活かせる環境ややりがいがある仕事で働き方を選ぶことは、仕事へのモチベーションが上がります。
病院・施設勤務
病院や施設では、様々な病気や怪我の方、年齢も小児から高齢者まで幅広く関わります。
レントゲンやMRIを見たり他職種と連携をしたりと、自費リハビリではできない仕事があります。
自費リハビリ
自費リハビリでは保険適応外の虚弱高齢者、保険でのリハビリ終了後の整形疾患、中枢疾患の方に関わることが多いです。
また身体機能の改善を目的として関わることが多く、高次脳機能障害や認知症、精神障害のみの方に関わることは少ないように思います。
小児の疾患は、包括的な支援が必要なことと乳幼児医療費公費負担制度があるなどで、自費リハビリを利用することは少ないです。
ストレスが少ない方を選ぶ
自分の健康やメンタルのことを考えて長く働ける方を選ぶことも大切です。
心身の健康を損なうと仕事を継続できないので、ストレスを減らす働き方は大変重要です。
病院・施設勤務
病院・施設勤務は毎月安定した収入があり、体調を崩しても有休や傷病手当があるので収入に影響はほとんどありません。
しかし、会社員なので嫌な仕事を押し付けられる、苦手な人と一緒に働くなど仕事面や対人関係でストレスを感じることが多くあります。
自費リハビリ
自費リハビリは、個人事業なので仕事内容や一緒に働く相手を選べます。
しかし、事業が軌道に乗るまでは、収入が不安定で体調を崩して休むと収入が減るなど、お金や健康の不安が大きいです。
多くの場合、病院勤務のときより一時的に収入が減り、辛抱が必要な時期があります。
まとめ
自費リハビリ起業と病院勤務を比較してみました。
- 得意なことや好きなことで選ぶ
- ストレスが少ない方を選ぶ
あなたはどちらが自分に向いていると思いましたか?
楽しく仕事をしている方は、自分の強みを活かして働ける環境を作っています。
価値観や強みは人それぞれ違うので、自分に合った働き方で社会貢献できることが最も幸せなのではないかと思います。