「どすんと座っただけで腰が痛くなった」
「少し体をひねっただけで動けなくなった」

このような症状はありませんか?

高齢になると骨がもろくなり、わずかな衝撃でも骨折につながることがあります。

今回は、高齢者に多い脊椎圧迫骨折の特徴と、再発を防ぐためのリハビリについて解説します。

脊椎圧迫骨折とは

脊椎圧迫骨折は、転倒や尻もち、体をひねる動作などで、
背骨(椎体)が押しつぶされる骨折です。

特に以下の方に多く見られます。

  • 中高年
  • 閉経後の女性
  • 骨粗しょう症がある方

日常生活の中でも起こるのが特徴です

主な症状

安静時よりも動作時に痛みが強いのが特徴です

  • 骨折部位の強い痛み
  • 寝返り、起き上がりで痛みが増す
  • 動くとズキッとした痛み

検査

骨折の有無や新旧の判断を行います。

  • レントゲン
  • MRI

一般的な治療

多くの場合は保存療法で対応します。

  • コルセット装着(2〜3か月)
  • 安静
  • 鎮痛薬

※痛みが強い場合や改善しない場合は手術が検討されます。

やってはいけない動作

骨が安定するまでの期間は、動き方が非常に重要です。

NG動作

  • 体を曲げる(前かがみ)
  • 体をひねる
  • 勢いよく動く

日常での注意

「ゆっくり・まっすぐ」が基本です。

  • 靴をかがんで履く
  • 床の物を拾う
  • 急に起き上がる
  • 後ろを振り向く

筋肉の痛みとの見分け方

  • 寝返りや起き上がりで強い痛み → 骨折の可能性
  • 押すと痛い、じっとしていても痛い → 筋肉由来の可能性

迷った場合は必ず医療機関へ

脊椎圧迫骨折による影響

一度起こると繰り返しやすいのが特徴です

  • 背中が丸くなる(円背)
  • 身長が低くなる
  • 体幹筋の低下
  • 再骨折リスクが高い(約5倍)

骨折により弱くなりやすい筋肉

  • 腹横筋(お腹の深い筋肉)
  • 多裂筋(背骨を支える筋肉)

この2つの筋肉は「自然のコルセット」と呼ばれ、コルセットの長期使用により衰えます。

生活リハビリ

運動よりもまずは日常動作の改善が重要です。

  • ゆっくり立つ
  • ゆっくり座る
  • 反動を使わない

これだけでも筋力維持につながります。

安全な寝返り(ログロール)

再発予防に直結します。

  1. 肩と腰を一緒に動かす
  2. 体をひねらない

自宅でできる運動

痛みが落ち着いてから安全に行ってください。

① ドローイン(最重要)

腹式呼吸により腹横筋を鍛えます。

方法

  1. 仰向けまたは座って行う
  2. 息を長く吐いてお腹をへこませる
  3. 5秒キープ

回数:10回×2セット

ポイント

  • 呼吸は止めない
  • お腹だけを軽く締める

② お尻上げ(ブリッジ)

体幹+お尻の筋肉を強化します。

方法

  1. 仰向けで膝を立てる
  2. お尻→腰の順に持ち上げる
  3. ゆっくり戻す

回数:5回×2セット

ポイント

  • 腰を反らない
  • ゆっくり動く

③ 椅子スクワット

再骨折予防に重要です。

方法

  1. 椅子の前に立つ
  2. 背すじを伸ばす
  3. ゆっくり座る→立つ

回数:5回×2セット

ポイント

  1. 前かがみになりすぎない
  2. 手すり使用OK

まとめ

脊椎圧迫骨折は、日常の些細な動作でも起こる骨折です。

しかし正しい動き方と筋力維持で再発は防げます

  • 無理な動作を避ける
  • ゆっくり動く
  • 体幹を鍛える

この3つが重要です。

痛みがある方や不安な方は、整形外科での相談をおすすめします。

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