事業を始めるにあたり、料金を決めることは最も重要なポイントの一つです。

料金が安ければ集客はしやすくなりますが、多くの方に利用してもらわなければ利益が出ず、体を酷使し続けることになります。

反対に料金が高すぎると、利益は出やすくなりますが、集客や継続利用が難しくなります。

自費リハビリや整体は、1日に対応できる人数が限られている仕事です。

そのため、料金設定を間違えると、忙しいのに利益が残らないという状況にもなりかねません。

この記事では、私の経験も踏まえながら、自費リハビリや整体の料金設定の考え方について解説していきます。

料金設定の考え方

自費リハビリや整体の料金は、事業形態によって考え方が少し異なります。

チェーン店の料金設定

企業が運営する自費リハビリや整体では、医療保険でリハビリを受けた場合の自己負担額を参考にした料金設定が多く見られます。

また、以下のような特徴があります。

  • 数か月単位の短期集中プログラム
  • 料金をまとめて支払う契約制
  • 最新機器など設備が充実
  • 比較的若い利用者が多い
  • 新規利用が中心

料金はやや高額になる傾向がありますが、ハード面の充実によって価値を提供している形です。

個人事業の料金設定

個人で自費リハビリや整体を行う場合は、周辺地域の相場を参考にすることが多くなります。

地域によって多少差はありますが、大きく外れた料金設定にすると利用されにくくなります。

また、個人事業の場合は、

  • 病院リハビリが終了した方
  • 介護保険の制限がある方
  • 慢性的な身体の不調を抱える方

など、比較的高齢の利用者が多い傾向があります。

そのため、「継続利用しやすい料金設定」がとても重要になります。

料金を決めるときの具体的な手順

料金設定で迷ったときは、以下の手順で考えると決めやすくなります。

①周辺の相場を確認する

まずは地域の

  • 整体院
  • リラクゼーションサロン
  • 自費リハビリ

などの料金を確認します。

確認するポイントは以下です。

  • 40~60分の料金
  • 初診料の有無
  • 回数券の有無
  • 訪問料金の有無

相場を知ることが、料金設定の第一歩です。

②必要な売上から逆算する

次に、自分が生活していくために必要な売上を考えます。

例えば、

  • 月の生活費
  • 家賃
  • 広告費
  • 保険料
  • 備品費

などを計算し、最低限必要な売上を明確にします。

その上で、

  • 1日対応人数
  • 営業日数

を考慮して、1回あたりの適切な料金を算出します。

この作業を行わずに料金を決めてしまうと、「忙しいのに利益が出ない」という状況になりやすくなります。

値上げと値下げについて

料金は一度決めたら終わりではなく、運営しながら見直していくことも大切です。

値下げについて(基本的にはおすすめしない)

個人事業で、安易な値下げはおすすめできません。

値下げをすると利用者が増えるように感じますが、実際には

  • サービスの価値が下がる
  • 長く通っている方が損をした気分になる
  • 安さ目的の利用者が増える

といった問題が起こりやすくなります。

新規集客のために、

  • クーポン
  • 期間限定割引

を行うケースもありますが、安いから来た方が通常料金で継続することは少ないと感じています。

値下げをするよりも、現在の料金が安く感じられるようにサービスの質を高めることが重要だと思います。

値上げについて(重要な経営判断)

個人の自費リハビリでは、売上を増やす方法は限られています。

その中で、最も現実的なのが値上げです。

ただし、不当な値上げは利用者離れにつながります。

値上げのタイミングとしては、

  • 「安いですね」と言われることが増えた
  • 予約が常に埋まっている
  • 新規の受け入れが難しくなっている

このような状況が出てきたときが目安になります。

また、値上げをする際は、既存の利用者への説明を丁寧に行うことが非常に重要です。

初診料や回数券について

多くの施設では、

  • 初診料
  • 回数券

が導入されています。

しかし、私は必ずしも必要ではないと考えています。

初診料・回数券の本来の目的

初診料や回数券の目的は、継続利用を促すことです。

しかし、リハビリの本来の目的は、利用者が自立した生活を送れるようになることです。

そのため、

  • 良くなれば終了
  • 悪くなれば再開

という流れが自然であり、再開しやすい仕組みの方が大切だと感じています。

もし利用者が他店を利用するようになった場合は、料金ではなく、サービスの質を見直すことが重要だと思います。

時間設定の考え方

自費リハビリや整体では、
時間=料金となるため、時間設定も重要です。

短時間のメリット・デメリット

短時間の場合、

提供側

  • 効果を出すのが難しい
  • 入れ替わりが多く忙しくなる

利用者側

  • 物足りなく感じることがある

長時間のメリット・デメリット

長時間の場合、

提供側

  • 対応人数が減る

利用者側

  • 身体的負担が増える
  • 金銭的負担が増える

おすすめの施術時間

これらを踏まえると、
40~60分程度が最も利用しやすい時間設定だと感じています。

この時間は、

  • 効果を出しやすい
  • 利用者の負担が少ない
  • 継続しやすい

という点で、非常にバランスが良いです。

料金設定で大切な考え方

料金設定で最も大切なのは、「継続できるかどうか」という視点です。

個人の自費リハビリや整体は、常連の利用者に支えられて安定する事業です。

新規の集客ばかりに目を向けるのではなく、

  • 継続しやすい料金
  • 無理なく通える時間
  • 満足度の高いサービス

この3つを意識することが、長く続く事業につながると感じています。

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まとめ

自費リハビリや整体の料金設定は、事業の安定を左右する非常に重要な要素です。

料金を決める際は、

  • 周辺の相場を確認する
  • 必要な売上から逆算する
  • 継続しやすい料金にする
  • 安易な値下げはしない
  • 適切なタイミングで値上げを検討する

このような考え方が大切です。

個人事業は、常連の利用者に支えられて成り立つ仕事です。

新規の集客だけでなく、
「長く利用していただける仕組みづくり」を意識した料金と時間設定が、安定した運営につながると感じています。

「セラピストの方へ」

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