「人差し指や中指がしびれる」
「朝起きると手がジンジンする」
「スマホやパソコン作業で悪化する」

このような症状がある場合、手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)が関係している可能性があります。

特に、

  • 親指
  • 人差し指
  • 中指
  • 薬指の親指側

にしびれが出る場合は特徴的です。

この記事では、

  • 手根管症候群とは?
  • 原因
  • セルフチェック
  • 生活での注意点
  • 病院を受診した方がいい症状

を分かりやすく解説します。

手根管症候群とは?

手首には「手根管(しゅこんかん)」というトンネル状の空間があります。

この中を、

  • 指を動かす腱
  • 正中神経(せいちゅうしんけい)

が通っています。

何らかの原因でこのトンネル内の圧力が高まると、正中神経が圧迫され、しびれや痛みが起こります。

しびれが出やすい場所

手根管症候群では、主に以下の部位に症状が出ます。

  • 親指
  • 人差し指
  • 中指
  • 薬指の親指側

特に、

  • 朝方に強い
  • 手を振ると少し楽になる
  • 細かい作業がしにくい

という特徴があります。

手根管症候群の原因

① 手の使いすぎ

長時間の

  • パソコン作業
  • スマホ操作
  • 家事
  • 手作業

などで手首周囲に負担がかかると、腱や周囲組織が腫れ、神経を圧迫しやすくなります。

② 更年期・妊娠・ホルモン変化

手根管症候群は女性に多く、

  • 更年期
  • 妊娠・出産期

に起こりやすいことがあります。

むくみやホルモン変化が影響すると考えられています。

③ 手首への繰り返し負担

  • 手首を曲げ続ける
  • 重い物を持つ
  • 長時間の自転車
  • 手をついて体重を支える

なども負担になります。

手根管症候群のセルフチェック

以下に当てはまる場合は、手根管症候群の可能性があります。

□ 人差し指・中指がしびれる

特に、

  • 朝起きた時
  • 夜間
  • 長時間の作業後

に強くなることがあります。

□ 手を振ると少し楽になる

「手をブラブラ振ると楽になる」は比較的特徴的な症状です。

□ ファレンテストでしびれが出る

両手の甲を合わせ、手首を曲げた状態で30〜60秒保ちます。
人差し指〜中指にしびれが出る場合は、手根管症候群の可能性があります。

□ ティネル徴候がある

手首の手のひら側を軽くトントン叩くと、指先にしびれが響く場合があります。

□ 細かい作業が難しい

進行すると、

  • ボタンを留めにくい
  • 箸が使いづらい
  • ペンが持ちにくい

など、親指の細かい動きが低下することがあります。

□ 親指の付け根がやせてきた

親指の付け根(母指球)が痩せてきた場合は、神経圧迫が進行している可能性があります。

早めの受診をおすすめします。

首の病気との違い

人差し指・中指のしびれは、首から来る神経症状でも起こります。

例えば、

  • 頸椎症
  • 頸椎椎間板ヘルニア

などです。

手根管症候群との違い

手根管症候群首の神経症状
手首~手の症状が中心首~肩~腕まで症状が出やすい
朝方に悪化しやすい首の動きで悪化しやすい
手を振ると楽になることがある首を反らすと悪化しやすい
小指は比較的しびれにくい小指側までしびれることがある

首からくるしびれについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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生活での注意点

① 手首を曲げ続けない

最も重要なのは、手首への圧迫を減らすことです。

特に、

  • スマホを長時間持つ
  • 手首を曲げたまま寝る
  • ノートPC作業

は負担になりやすくなります。

② 長時間作業を続けない

30〜60分ごとに手を休めましょう。

軽く

  • 指を開く
  • 手首を回す
  • 肩を動かす

だけでも負担軽減につながります。

③ 首・肩の姿勢も整える

猫背や巻き肩では、腕全体の緊張が強くなります。

その結果、

  • 手首への負担増加
  • 神経の圧迫増加

につながる場合があります。

デスクワークでは、

  • 肘を支える
  • 肩をすくめない
  • 背中を丸め続けない

ことも大切です。

自宅でできるセルフケア

① 手のひら・前腕のリラクゼーション

手をよく使う方は、前腕の筋肉や手のひらが硬くなりやすくなります。

特に、

  • 親指の付け根
  • 手のひら
  • 前腕(肘〜手首)

を軽くほぐすことで、手首周囲の緊張軽減につながる場合があります。

ポイント

  • 強く押しすぎない
  • しびれが増える場合は中止
  • 「気持ちいい程度」で行う

② 指をゆっくり開く運動

握る動作が多い方は、手が常に緊張しやすくなります。

そのため、軽く指を開く運動もおすすめです。

方法

  1. 指をゆっくり大きく開く
  2. 力を抜く
  3. 10回程度繰り返す

血流改善や手の緊張軽減につながります。

病院を受診した方がいい症状

以下の場合は整形外科の受診をおすすめします。

  • しびれが強くなっている
  • 夜眠れない
  • 力が入りにくい
  • 物を落とす
  • 親指の付け根が痩せてきた
  • 首〜腕全体に症状がある

放置すると神経障害が進行することがあります。

まとめ

手根管症候群は、手首で神経が圧迫されることで起こる疾患です。

特に、

  • 人差し指
  • 中指
  • 親指

のしびれが特徴です。

初期では、

  • 手首への負担軽減
  • 姿勢改善
  • 作業時間の調整

だけでも症状が軽減することがあります。

ただし、

  • 筋力低下
  • 強いしびれ
  • 指の動かしづらさ

がある場合は、早めに整形外科へ相談しましょう。

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