「急にしゃっくりが止まらなくなった」
「息を止めてもなかなか治らない」

誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

しゃっくりは一時的なものがほとんどですが、なぜ起こるのかを知ることで緩和方法の理由も理解しやすくなります。

この記事では、しゃっくりのメカニズムと緩和する方法について解説します。

しゃっくりとは?

しゃっくりは医学的には「吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれます。

横隔膜が自分の意思とは関係なく急激に収縮し、その直後に声帯が閉じることで「ヒック」という音が生じます。

つまり、

  • 横隔膜が勝手に動く
  • 急に息を吸い込む
  • 声帯が閉じる
  • ヒックという音が出る

という流れで起こっています。

横隔膜とは?

横隔膜は胸とお腹を仕切る大きな呼吸筋です。

息を吸うときには収縮して下がり、肺を膨らませます。

息を吐くときには元の位置に戻ります。

普段は脳からの指令によって規則正しく働いていますが、何らかの刺激によって異常な収縮が起こるとしゃっくりになります。

しゃっくりはなぜ起こるのか?

しゃっくりには「しゃっくり反射」と呼ばれる仕組みがあります。

主に関係するのは、

  • 横隔神経
  • 迷走神経
  • 脳幹

です。

これらの神経が刺激されると横隔膜が急激に収縮し、しゃっくりが起こります。

よくある原因

食べ過ぎ・飲み過ぎ

胃が急に膨らむと横隔膜が刺激されます。

特に、

  • 炭酸飲料
  • アルコール
  • 早食い

などはしゃっくりの原因になりやすいといわれています。

温度変化

熱いものと冷たいものを続けて飲食したときにも神経が刺激されることがあります。

緊張やストレス

自律神経のバランスが乱れることでしゃっくりが起こることがあります。

発表前や試験前にしゃっくりが出ることもあります。

脳や神経の病気

まれに、

  • 脳卒中
  • 脳腫瘍
  • パーキンソン病

などでしゃっくりが続くことがあります。

特に脳幹に障害がある場合は長引くことがあります。

なぜ息を止めると治ることがあるのか?

しゃっくりを止める方法としてよく知られているのが「息を止める」ことです。

息を止めると体内の二酸化炭素濃度が上昇します。

すると呼吸中枢の活動が変化し、しゃっくり反射がリセットされることがあります。

つまり、「横隔膜の異常なリズムを断ち切る」ことを狙った方法と考えられます。

メカニズムから考えるしゃっくりの緩和方法

ゆっくり深呼吸する

しゃっくりが出ると焦って呼吸が浅くなりがちです。

ゆっくりとした呼吸は横隔膜のリズムを整え、自律神経を落ち着かせる効果が期待できます。

息を止める

無理のない範囲で息を止めることで呼吸リズムを変化させます。

最も広く知られている方法の一つです。

冷たい水を少量ずつ飲む

のどや迷走神経への刺激によってしゃっくり反射が抑えられることがあります。

一気飲みではなく、ゆっくり飲む方が安全です。

姿勢を整える

猫背になると横隔膜が動きにくくなります。

背筋を軽く伸ばしたり、肩の力を抜いたりすることで呼吸がしやすくなることがあります。

特に長時間のスマートフォン使用による「スマホ首(ストレートネック)」は、姿勢の崩れや呼吸の浅さにつながることがあります。

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脳卒中後にしゃっくりが続くことがある

しゃっくりは食べ過ぎや飲み過ぎだけでなく、脳卒中によって起こることもあります。

特に脳幹と呼ばれる部分は、

  • 呼吸
  • 嚥下
  • 血圧
  • しゃっくり反射

などに関わっています。

そのため脳幹梗塞や脳幹出血では、しゃっくりが長期間続くことがあります。

また、脳卒中後は姿勢や呼吸の変化、自律神経の乱れなどが影響してしゃっくりが起こる場合もあります。

脳卒中後に突然しゃっくりが続く場合は、単なる食べ過ぎや疲労だけではなく、神経系の影響も考える必要があります。

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長引くしゃっくりには注意

ほとんどのしゃっくりは自然に改善します。

しかし、

  • 数日以上続く
  • 睡眠が妨げられる
  • 食事が取れない
  • 脳卒中後に突然出現した

場合は医療機関への相談が必要です。

背景に病気が隠れている可能性があります。

まとめ

しゃっくりは横隔膜が自分の意思とは関係なく収縮することで起こります。

その背景には、

  • 胃の膨張
  • 神経への刺激
  • ストレス
  • 脳や神経の病気

などが関係しています。

息を止める、深呼吸する、水を飲むといった方法は、しゃっくり反射をリセットしたり、横隔膜の働きを整えたりすることを目的としています。

しゃっくりの仕組みを理解すると、なぜその方法が効果的なのかも理解しやすくなります。

ただし長期間続く場合は、単なるしゃっくりと考えず医療機関へ相談することが大切です。

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