「勉強した方がいいのはわかっているけど、なかなかやる気が出ない。」

「新しいことにはチャレンジしたいけど、なんとなく気が重くてできない。」

このように感じたことはありませんか?

これは無意識のうちに心にブレーキがかかっている状態で、誰にでも起こることです。

しかし、セラピストがこの状態になると、

  • 焦り
  • 罪悪感
  • 不安

を感じてしまう方が多いように思います。

新しいことを始めるときは、いつもと違う習慣に不安やしんどさを感じるものです。

そのため、どのように習慣を変えるかがとても重要になります。

今回は、無意識に起こるメンタルブロックの仕組みその解決方法についてお伝えします。

メンタルブロックについて

まずは、無意識の中でどんな心のメカニズムが働いているかを知ることが大切です。

今回は次の2つについて考えてみます。

パーキンソンの法則

現状維持バイアス

現状維持バイアスとは

現状維持バイアスとは、
大きな変化や未知のものを避け、現状を維持したくなる心理作用のことです。

明らかに現状が悪いとわかっている場合でも、変化を避けてしまうことがあります。

例えばセラピストの場合、

  • 練習すれば上手くなるとわかっていても実行できない。
  • 新しい評価法を学びたいが手をつけられない
  • 良いアドバイスをもらっても実践できない

このような経験はないでしょうか?

これは「やりたくない」のではなく、習慣が変わることへの不安が原因で起こります。

つまり、
変化が怖い → 行動できない
という流れが起きているのです。

パーキンソンの法則とは

パーキンソンの法則とは、1958年に提唱された有名な法則で、次の2つがあります。

■第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

■第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

今回は第1法則について考えます。

身近な例

  • 夏休みの宿題が最後まで終わらない
  • 提出期限ギリギリまで手をつけない
  • 勉強しようと思っていたのに気づいたら時間が過ぎている

これは、期限があるから動くという心理が働いているためです。

逆に言えば、
期限がないものは、いつまでも始まらない
ということになります。

現状維持バイアスとパーキンソンの法則の関係

この2つは、実はつながっています。

  • 現状維持バイアス
     → 課題自体を避ける心理作用
  • パーキンソンの法則
     → 避けられない課題を先延ばしする心理作用

つまり、

  1. 課題から逃げる
  2. 期限ギリギリまでやらない

という流れが起きやすくなります。

そのため克服の順序は、
現状維持バイアス → パーキンソンの法則
この順番が重要になります。

メンタルブロックがリハビリに与える影響

この問題は、セラピスト自身だけでなく、患者様の行動にも大きく影響します。

例えば、

  • 自主トレーニングが続かない
  • 新しい動作練習を避けてしまう
  • 生活習慣を変えられない

これらの背景には、患者様自身のメンタルブロックが存在していることが多いです。

セラピスト自身がメンタルブロックを理解していると、

  • なぜ患者様が動かないのか
  • なぜ続かないのか

をより深く理解できるようになります。

これは臨床において非常に重要な視点です。

現状維持バイアスを外す3つの習慣

現状維持バイアスを克服するには、「まず行動する習慣」を身につけることが大切です。

①避けていることを意識化する

まずは、
「自分が避けていることは何か?」
を明確にしてみましょう。

例えば、

  • 勉強しようと思っている分野
  • 苦手で後回しにしている技術
  • やりたいと思っていること

を書き出してみるだけでも効果があります。

②興味があることから始める

いきなり苦手なことに取り組む必要はありません。

まずは、少しでも興味があることから始めることが大切です。

小さな一歩が、習慣を変えるきっかけになります。

③目標を低く設定する(成功体験を作る)

最初から高い目標を設定すると、達成できずに挫折してしまいます。

例えば、

  • 1日5分だけ勉強する
  • 1ページだけ読む
  • 1つだけ動画を見る

このような小さな成功体験を積み重ねることが重要です。

パーキンソンの法則を外す3つの習慣

パーキンソンの法則を克服するには、計画的に実行する習慣を身につけることが重要です。

①他者と目標や期限を共有する

人は、誰かに宣言したことは守ろうとする性質があります。

例えば、

  • 同僚に「今週中にまとめます」と伝える
  • 勉強会で発表予定を作る
  • SNSで目標を共有する

これだけでも行動力は大きく変わります。

②課題を小さく分ける

大きな課題ほど、取りかかりにくくなります。

例えば、「論文を読む」ではなく、

  • タイトルだけ読む
  • 要旨だけ読む
  • 図だけ確認する

このように小さく分けることで、行動しやすくなります。

③タイムリミットを決める

時間制限があると、集中力は高まります。

例えば、

  • 10分だけ勉強する
  • 30分でまとめる
  • 15分で復習する

時間を区切ることで、短時間でも成果を出す習慣が身につきます。

セラピストにとっての「習慣」の重要性

普段から前倒しで課題を行う習慣があると、

  • 自分自身の成長
  • 周囲からの信頼
  • 患者様への影響

すべてにつながっていきます。

特にリハビリの現場では、セラピストの行動が患者様の行動モデルになることが多いと感じています。

セラピストが、

  • 行動する人
  • 継続できる人

であることは、患者様への説得力にもつながります。

まとめ

メンタルブロックは、誰にでも起こるものです。

しかし、まずはそれに気づくことが大きな第一歩になります。

  • 日々何かに取り組む習慣を作る(脱:現状維持バイアス)
  • 期限を決めて完結させる習慣を持つ(脱:パーキンソンの法則)

この2つを意識することで、自分の行動は大きく変わるかもしれません。

また、患者様もリハビリ開始時には同じようなメンタルブロックが起こることがあります。

習慣について考えることは、
セラピストにとって非常に重要な視点
ではないでしょうか。

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